インバウンドマーケティング

インバウンドマーケティングとは、最近街中でもよく見かけるようになった、海外からのインバウンド観光客を相手にしたマーケティング活動のことではありません。ここで言うインバウンドとは、海外から日本にやってくるという意味ではなくて、顧客から企業に対してアプローチしてくるという意味になります。かつて、マーケティングというか企業が自社の商品やサービスを顧客に知ってもらうための手法は、それがどのようなものであれ、企業側から顧客側へと行われるものしかありませんでした。テレビや雑誌、街中の看板などを用いた広告は当然そうですし、セミナーや展示会の開催、あるいはセールスマンの飛び込み営業活動も含め、マーケティング活動の流れは全て企業側から顧客側となっています。

この手法は当然今でもあるわけですが、そうではなくて顧客側がまず最初にアクションを起こすものをインバウンドマーケティングと呼んでいます。例えば興味のある商品の詳細について、顧客から企業のお客様相談窓口に問い合わせの電話をかけるようなことはそれに相当しますので、この意味ではインバウンドマーケティングは別に今に始まったものではありません。ですが、一般的になったのはやはりインターネットの力によるところが大きいです。消費者が自分自身で企業のウェブサイトを訪問して気になる商品やサービスの情報を自力で調べ、疑問を解決したり他の会社の類似商品と比較検討したりします。

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